「悲しいけれども温かいストーリーで、舞台となっている戦前の日本を知らなくても楽しめます。次回があればリベンジしたいです!」
2012年度三愛水着イメージガールに抜擢されデビュー。小学校2年生から習い始めた空手を活かし『仮面ライダーアマゾンズ』で「2017年度ジャパンアクションアワード」ベストアクション女優賞の優秀賞を獲得した女優宮原華音さん。そんな彼女が出演する映画『阿修羅少女〜BLOOD-C 異聞〜』が8月26日より公開される。「BLOOD」シリーズには強い思い入れがある彼女が語る同作の魅力とは――。
古田新太さんの圧倒的なオーラと存在感を体感しました
──宮原さんは舞台『BLOOD-C〜The LAST MIND〜』に主演されてますよね。シリーズの映画化は撮影に際し、想いも強かったのでは。「そうなんです。19歳の時に舞台化されたこの作品は、私にとって初主演作なんです。公演は大変なことだらけでした。台詞が多いし出ずっぱりだし、キャストのみなさんは年上の方ばかりな上に、座長だからしっかりしないと…という思いがありました。でも、大好きな小夜という役だからこそやりきれたと実感しています。小夜は寝るより食べるよりもお芝居が楽しいと初めて経験させてくれた女の子なので」
──その舞台に出演された青野楓さん、松村龍之介と共演。特高警察の部隊長・甘粕に扮した古田新太さんは初共演ですか?
「初めて目の前でお芝居を見せて頂き、圧倒的なオーラと存在感を体感させて頂きました。格闘技に興味があるそうで、あれほどの大御所の方なのに『空手をやっているんでしょう?』と、事前に私のことを調べてくださっていたんです。みんなで食事をしながら話したので、古田さんはお酒を、私は飲めないのでお茶でお相手をさせて頂きました」
──作品に話を戻しますが、ラストの展開が気になりました。
「個人的に今回で完結するラストシーンではないのでは…と受け止めています。もしも次の機会があるならリベンジしたいです!」
──期待しています。宮原さんが感じた本作の魅力も教えて下さい。
「悲しいけれども温かいストーリーで、舞台となっている戦前の日本を知らなくてもスッと入り込みやすいお話だと思います。豪華なキャストにアクションシーン、このシリーズひとつでも好きなら楽しめるので、劇場でお待ちしています」
アクション女優・宮原華音と思ってもらえることが夢
──本作でも披露しているアクションですが、基礎は小2から習い始めた空手ですよね。始めたきっかけは?「同時にピアノも習っていて、友だちの教室を偶然覗いたんです。私は一人っ子で当時泣き虫だったので、きょうだい喧嘩の経験がない私を心配した母に勧められて始めました。護身の意味もあったと思います」
──始めてすぐ結果を出しましたよね。
「6月に始めてその年の12月に優勝したんです。『私って空手強い!』という自信に繋がって、どんどんハマッていきました。ただ、蹴りが苦手なんです。撮影では小夜が弱くなっているとか苦手だと思われたくなかったので、 殺陣の稽古は必死にやりました」
──撮影ではなくても常にアクションのことを考えているとか。
「電車の中でも大学までの徒歩25分間も、常に戦うことを想像しています。 もし電車の中で痴漢を見つけたらどうやって退治しようかとか、目の前にいる犬に突然噛みつかれたらどうしようか、とか。犬は好きなので完全な妄想です。私、きっとアクション病なんです(笑)」
──あはは!となると目標はやはりアクション女優ですね。
「今、日本でアクション女優といえば武田梨奈さんの名前を挙げる人が多いと思うんです。でも少し生意気ですが、武田梨奈さんにだけアクション女優という看板を任せていられないと思っています。私は身長が170センチと高い割に動けることが武器なので、アクション女優といえば宮原華音と言われるのが目標です。足のサイズが26センチありますが、ただ大きいのではなく安定感があるアクションができるということでお願いします!(笑)」
INFORMATION
■映画『阿修羅少女〜BLOOD-C 異聞〜』
【INFO&STORY】
軍事政権下にあった戦前の日本。山奥の寒村で特高警察が殺された。特高警察の部隊長・甘粕は部隊を率いて村人に対して横暴な捜査を繰り返し、蹂躙される村人と特高警察の確執は激化していった。村の外の世界への憧れを抱きながら、血の病を患い診療所で過ごす姉・蘭を見捨てることができずに村にとどまっている蓮の前に、制服姿の少女が現れた。小夜と名乗る彼女は日本刀を携え、「古きものを狩るためにここに来た」と蓮に告げる。2011年にオリジナルアニメとして発表された「BLOOD-C」の実写化。これまでの「BLOOD」シリーズ同様に「少女・小夜が日本刀で戦う」という設定は踏襲し、完全オリジナルストーリーで展開する。
【CAST&STAFF】
出演/青野楓・松村龍之介・古田新太・宮原華音・手塚とおる・八神蓮・田中要次・銀粉蝶・水野美紀・坂井真紀ら
監督/奥秀太郎
原作/Production I.G・CLAMP
脚本/藤咲淳一
配給/NEGA
公式HP
8月26日(土)テアトル新宿ほか全国公開
PROFILE
宮原華音(みやはら・かのん)
1996年4月8日生まれ 東京都出身
「仮面ライダーアマゾンズ」で2017年度ジャパンアクションアワードのベストアクション女優優秀賞を受賞するなど映画やドラマ、舞台などで活躍。主な出演作に映画「ハイキック・エンジェルス」「暗殺教室」「リアル鬼ごっこ」、舞台「BLOOD-C The LAST MIND」などがある。イメージDVD「Kanon」は8月31日発売。
公式ブログ
公式Twitter
公式instagram
■映画『阿修羅少女〜BLOOD-C 異聞〜』
【INFO&STORY】
軍事政権下にあった戦前の日本。山奥の寒村で特高警察が殺された。特高警察の部隊長・甘粕は部隊を率いて村人に対して横暴な捜査を繰り返し、蹂躙される村人と特高警察の確執は激化していった。村の外の世界への憧れを抱きながら、血の病を患い診療所で過ごす姉・蘭を見捨てることができずに村にとどまっている蓮の前に、制服姿の少女が現れた。小夜と名乗る彼女は日本刀を携え、「古きものを狩るためにここに来た」と蓮に告げる。2011年にオリジナルアニメとして発表された「BLOOD-C」の実写化。これまでの「BLOOD」シリーズ同様に「少女・小夜が日本刀で戦う」という設定は踏襲し、完全オリジナルストーリーで展開する。
【CAST&STAFF】
出演/青野楓・松村龍之介・古田新太・宮原華音・手塚とおる・八神蓮・田中要次・銀粉蝶・水野美紀・坂井真紀ら
監督/奥秀太郎
原作/Production I.G・CLAMP
脚本/藤咲淳一
配給/NEGA
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8月26日(土)テアトル新宿ほか全国公開
PROFILE
宮原華音(みやはら・かのん)
1996年4月8日生まれ 東京都出身
「仮面ライダーアマゾンズ」で2017年度ジャパンアクションアワードのベストアクション女優優秀賞を受賞するなど映画やドラマ、舞台などで活躍。主な出演作に映画「ハイキック・エンジェルス」「暗殺教室」「リアル鬼ごっこ」、舞台「BLOOD-C The LAST MIND」などがある。イメージDVD「Kanon」は8月31日発売。
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取材・文/内埜さくら 撮影/おおえき寿一