小学校時代は描いた絵が賞を獲得し、大学では建築を専攻。13年にはミス・ワールド日本代表にも選出された才色兼備の女優田中道子さんが小誌初登場。放送中のフジテレビ系ドラマ『貴族探偵』の話やプライベートについても取材。気さくな対応にスタッフ一同惚れ惚れ。ブレイク確実の田中さんに「大女優になってもそのままでいて下さい」と伝えたところ「もちろんです！」との答えが。素敵な方でした!!
──ドラマ『貴族探偵』での生瀬勝久さんとの掛け合いは、絶妙ですね。
「掛け合いのタイミング、言い方などをリハーサルが終わった後、休憩中にもかかわらず、私のお芝居を細かくチェックしてくださって丁寧にご指導頂いたんです」

──何と優しい…！
「ですよね。申し訳ないぐらい親切にして頂いているんです。台詞はただ暗記したままのを言うのではなく人が入ったらバランスを変えること、目が大きいからまばたき１つだけでお芝居に意味が出てしまうことなどを教わりました。新たな知識がどんどん増えていくので、胸をお借りさせてもらっています」

──『ドクターＸ』の愛人役に続き今回もユニークな役ですが、役作りは。
「役を愛するところから始めます。お金と権力が好きで、男性を手玉に取るって野心が強い女性ですけど、見方を変えると欲望に素直ということじゃないですか。私にはない部分ですから羨ましいと思ううちに、次第に好きになりました。役に愛着が沸いた分だけ引き出しが増えて、アイデアも増えてい くんです」

──小誌発売後の６話の展開も少しだけ教えて頂けますか。
「残念ながら私は出演していませんが、推理大会の回です。相葉（雅紀）さんが演じる貴族探偵と、武井（咲）さんが演じる高徳愛香の微妙な関係の変化も注目ポイントだと思います」

──恋愛要素がないことも月９では珍しい注目点ですよね。
「今は月９といえば恋愛ドラマが定番ですけど、スタート当初は家族で観られるコメディードラマを放送していたそうなんです。今後、恋愛が描かれるかどうかは私も知らないのですが、ぜひ貴族探偵とご一緒するシーンを演じてみたいです。貴族探偵から『私だけ声を掛けられていないんですけど？』という立ち位置なので」
──プライベートの話も。お兄様の影響で漫画好きだそうですね。
「特にSFが大好きで、宇宙に関するネットニュースは毎日読んでいます。ブラックホールから飛び出した惑星が、地球に向かっているらしいんです。衝撃を受けたら確実に地球が滅亡すると言われているので、どうなってしまうかと想像するだけで時間が経ってしまうんですよね。最近、事務所が宇宙開発事業部を設立したんです。大好きな宇宙のことがさらに身近になったので、うれしくなりました（笑）」

──宇宙好きって少年っぽい！
「友だちにも『少年みたい』と言われますし、自分でも子どもっぽいなとは思うんです。でも“田中道子”と“宇宙”という２つの尺度を常に持っていると、気持ちがブレずにいられるんです。プレッシャーを感じたり落ち込んだ時でも『宇宙の尺度で見れば小さいことだな』と、広い視点で物事を捉えられますし。この尺度があるからこそ、最近は自分をさらけ出すことがテーマなんです。写真集でも本心をさらけ出したら、撮影３日目に大泣きしました。私のターニングポイントになると思います」

──出演したテレビ番組でも、過去の恋愛をさらけ出しましたね。
「初彼の話をテレビで観た父は、『知りたくなかった…』と泣いたらしいです。放送後は姉も、教師をしている父の味方でした。『教える立場の人間の娘が奔放な恋愛をしていたら、父の立場がない』と。だから家族で話し合いの場を設けたんです。認めてほしい気持ちを伝えたら『そこまで言うなら図々しく堂々とやれ』と、以前よりも応援してくれるようになりました。女優は人間としての魅力がないと成立しない職業なので、これからもさらけ出しますよ！（笑）」