ラビング 愛という名前のふたり
黒人と白人の婚姻が違法だった1950年代の
アメリカでなぜ二人の愛は法律を変えたのか?ただ、一緒にいたかった――その切なる願いが、世界を変えた。
「妊娠したの」と、恋人のレンガ職人リチャード(ジョエル・エドガートン)に打ち明けたミルドレッド(ルース・ネッガ)は、彼の無骨だが心の底から嬉しそうな笑顔に安堵する。数日後、リチャードは緑豊かな土地を買い、「結婚してくれ」とひと言、告げる。しかし、1958年のバージニア州キャロライン郡では白人のリチャードと黒人のミルドレッドのような異人種間の婚姻が禁じられていた。そこで2人は法律で許されるワシントンDCで、ミルドレッドの父親の立ち合いのもと結婚。晴れてラビング夫妻となり、地元に新居を構えて暮らし始める。しかしある晩、自宅に押しかけてきた保安官に逮捕され、2人は離婚か、生まれ故郷を捨てるかという二つに一つの選択を迫られてしまう…。2人の肌の色が違うだけで―。
今からわずか60年前のアメリカでは、いくつもの州で異人種間の結婚が違法とされていたが、活動家や政治家でもない、ごく普通の労働者階級のラビング夫妻の訴えによって1967年に法律が変わった。いったい2人はどうやって国を動かしたのだろうか。2008年にミルドレッドが亡くなった時に再びスポットライトが当てられた夫妻の物語に感銘を受けたのが、『英国王のスピーチ」のコリン・ファース。彼がプロデューサーに名乗り出て、アメリカ史上最も純粋なラブストーリーの映画化が実現した。「テイク・シェルター」「MUD マッド」のジェフ・ニコルズが監督・脚本を担当。国と歴史を動かした愛を描く感動の実話だ。
3月3日より、TOHOシネマズシャンテほか全国順次ロードショー
【CAST】ジョエル・エドガートン、ルース・ネッガ
【STAFF】監督/ジェフ・ニコルズ
INFO&STORY
2016/イギリス・アメリカ/2時間3分
配給/ギャガ
(C)2016 Big Beach, LLC. All Rights Reserved.
お嬢さん
全世界で異例の大ヒット!狂おしい官能と
欲望の罠“究極”の騙し合いを描いた衝撃作!!『オールド・ボーイ(2003)』で第57回カンヌ国際映画祭のグランプリに輝いたパク・チャヌク監督が、英ミステリー作家サラ・ウォーターズ氏の「荊の城」を映画化。詐欺グループに育てられた孤児の少女スッキことメイドの珠子、莫大な財産の相続権を持つ美しい令嬢・秀子、伯爵と呼ばれ秀子の財産を狙う詐欺師ら、それぞれの思惑が入り乱れ、騙し合いや復讐が繰り広げられていく。
3月3日より、TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー
【CAST】キム・ミニ、キム・テリ、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌン
【STAFF】監督・製作/パク・チャヌク
INFO&STORY
2016/韓国/2時間25分
配給/ファントム・フィルム
(C)2016 CJ E&M CORPORATION, MOHO FILM, YONG FILM ALL RIGHTS RESERVED
逆行
人間の正しきこととは?長編監督デビューの
カナダの若き才能が手掛ける濃密なサスペンス尊い人命を救うことに心血を注いできた誠実な医師ジョンが、一瞬の激情に駆られた行動で殺人を犯してしまう。言葉が通じず、あらゆる文化や習慣が違う異国の地ラオスで、逃げても逃げても悪夢からの出口が見いだせない主人公の焦燥や孤独を、圧倒的な臨場感と疾走感みなぎる映像で描き切った。人間の本質に切り込み、贖罪というテーマを問う、逃亡の果ての決断とは――。
3月11日、ユーロスペースほかにて全国順次公開
【CAST】ロッシフ・サザーランド、サラ・ボッツフォード、ヴィタヤ・パンスリンガム
【STAFF】監督・脚本/ジェイミー・M・ダグ
INFO&STORY
2015/カナダ・ラオス/1時間28分
配給/エスパース・サロウ
(C)2015 APOCALYPSE LAOS PRODUCTIONS LTD.
…and LOVE
真実か? 創作か? グラドル界の裏側を
赤裸々に描いた杉原杏璃の自伝的小説が映画化グラビアアイドルとしてデビューし数々の写真集、DVDを発表。常に第一線を走り続ける杉原杏璃が自伝的小説「……and LOVE」を15年に上梓。グラドル界の裏側を赤裸々に描きセンセーションを巻き起こしてから約1年半、その映像化作品が遂にベールを脱ぐ…。男性たちとの関係を原作者である杉原自身が主人公アンとして、体当たりで演じているのも公開前から話題だ。
3月18日より、シネ・リーブル池袋レイトショーほか全国順次ロードショー
【CAST】杉原杏璃、鈴木勤、肘井美佳、鈴木貴之、甲本雅裕ほか
【STAFF】監督/松田圭太
INFO&STORY
2016/日本/1時間32分
配給/アイエス・フィールド
(C)2016「…and LOVE」製作委員会 (C)杉原杏璃/双葉社