「私自身が人見知りを克服して人と接するのが楽になりました。本を読んで人見知りが直る人が、1人でも増えることを願っているし応援し続けたいです!」
常に元気ハツラツで、周囲に太陽のような明るさを振りまくタレント鈴木あきえさんが初のビジネス書『誰とでも3分でうちとける ほんの少しのコツ』を3月8日に上梓。実は人見知りで引っ込み思案だったという驚愕のコンプレックスを克服できた理由や、ご著書から“ほんの少し”人間関係のヒントを頂いてみたところ、勉強になることばかり。「また会いたい人」になりたいならぜひご一読を! !
某俳優さんが部屋を退出!大慌てしたこともありました
──ご著書には『王様のブランチ』リポーターとしての失敗経験も盛り込まれているそうですね。「失敗を繰り返したからこそ自分流のコミュニケーション術を育めたと思っているので、お伝えできる限りのことは記しました。一番大きなミスをしたのはリポーターになって1年目。毎週、美女たちに囲まれている中で『自分の個性って何だろう』と模索していて、『明るさと元気なら、誰にも負けない!』という結論に辿り着いたんです。そのMAXのテンションである俳優さんにインタビューしていたら、その方が、『ちょっとカメラ止めて。テンションが違うよね…』と、部屋を出ていってしまったことがありました」
──そ、それ怖いですね…!
「ですよね〜(笑)だんだん不機嫌になっていった真相をスタッフさんも私も知らなかったので現場が混乱しました。でもその俳優さん、3〜4分したら戻って来て理由を教えてくださったんです。その時“重い役”を演じている最中で、普段のテンションに戻せなかったそうなんです。それで私、学びました。相手のコンディションや体調をしっかりと見てからどう接するかを決めなければいけないって。どんな人でも毎日同じ体調や気持ちで自分の前にいるわけじゃありませんからね」
勝負していない自分を反省フォロー言葉で言って後悔
──ほかの諸先輩方から学んだことも数多くあると思いますが。「ブランチは学ぶことだらけの場ですね。ある芸人さんから『スベッた時が一番気持ちいい』と聞いた時は、自分の間違った行いを指摘された感じがしました。その芸人さん曰く、『スベるとカメラが寄ってくれてスポットライトが浴びられる。そこで爆笑を取れたら大きく巻き返せるし…ヒリつくけどね』とのことでした。その言葉を聞いて私、勝負してないなと反省したんです。以降は言わないで後悔するより言って後悔しようという精神に切り替えました。ミスした時に備えて“フォロー言葉”を自分の頭の中の引き出しに入れて」
──そのフォロー言葉の一例を。
「コレは本にも書いてあることなんですけど、人前に出るプレゼンの席なんかで噛みやすい性格だとします。そして、本当に噛んだらこう伝えるんです。『噛むんでイラッとすると思うんですけど、これからも噛みますのでよろしくお願いします!』と。コレなら場の雰囲気が和むし、噛んだらオイシイ役回りになると思います」
──確かに!初対面ですぐ打ち解けるコツの一例も教えて頂けますか。
「挨拶以降の会話が続かないってよく言いますよね。私も以前はカメラが回っていないところで話すのが苦手だったんです。でも、相手は自分の鏡です。相手が話しかけてこないということは、自分が“話しかけられたくないオーラ”を放っているということ。それに大抵の人は、話しかけるより話しかけられ待ちのスタンスだから、思い切って自分から話しかけたほうがいいんです。天気の話題だと相手から『そうですね』と返されて終わっちゃうから、『何食べました?』とか、仕事とは関係ない、相手のパーソナルな部分に切り込んでみるといいかもしれません。以前、私も仕事とは無関係の話題を気さくに振って頂いて、ガチガチだった心がふーっと柔らかくなった経験があります」
人を元気にしたい“チア魂”存分に活かした拙著です!!
──しかし、ここまでコミュニケーション能力に長けた鈴木さんが以前は人見知りだったとは信じられません。「小さい頃は内弁慶で重度の引っ込み思案だったんですよ。高3でこのお仕事を始めた頃は、初めて周りが大人ばかりという環境で、いつもマネージャーの後ろに隠れていました。だけどチアリーディングを習っていたおかげで少しずつ、自分を出せるようになっていったんです。チアはスポーツを応援すると同時に『私を見て!』と自分をアピールする競技でもありますから」
──その経験がご著書にも活かされている、ということですね。
「チアを習ってから、人を元気にしたいという気持ちが強くなったので“チア魂”は、この本にも存分に活かされてます。私自身が人見知りを克服してから、人と接するのが楽になりました。自分をオープンにすれば相手もオープンになってくれるから、太い絆が生まれて周りが本物の味方ばかりになりました。すぐ実践できるほんの少しのヒントが詰まっているので、本を読んで人見知りが直る人が、1人でも増えることを願っているし、応援し続けたいですね」
■書籍『誰とでも3分でうちとける ほんの少しのコツ』
INFO
TBS系「王様のブランチ」で10年間培った、鈴木あきえ流コミュニケーションの極意である「この人とまた仕事をしたい」と思わせるためのテクニックを解説。初対面の人、気むずかしい人、もの静かな人、立場が上の人、年が離れている人など、誰でもどんな相手でも打ちとけるためのコミュニケーションのルールを紐解く。著者、鈴木あきえがこれまでの経験で発見し、磨いてきたコミュニケーションのコツや工夫についてまとめた初のビジネス書籍。かんき出版から3月8日(水)発売。1300円(税抜)
◆3月12日(日)福家書店新宿サブナード店にて発売イベント17:00開催
PROFILE
鈴木あきえ(すずき・あきえ)
1987年3月12日生まれ 東京都出身
04年デビュー。07年2月から「王様のブランチ」リポーター、13年5月からはリポーターを兼務する形でレギュラー出演者に。人気コーナー「買い物の達人」を担当。NHK総合「どーも、NHK」週替わりMC、メ〜テレ「フクロ☆とじ」MC、BS-JAPAN「田村淳のビジネスベーシック」レギュラー出演中。
公式ブログ
公式Twitter
INFO
TBS系「王様のブランチ」で10年間培った、鈴木あきえ流コミュニケーションの極意である「この人とまた仕事をしたい」と思わせるためのテクニックを解説。初対面の人、気むずかしい人、もの静かな人、立場が上の人、年が離れている人など、誰でもどんな相手でも打ちとけるためのコミュニケーションのルールを紐解く。著者、鈴木あきえがこれまでの経験で発見し、磨いてきたコミュニケーションのコツや工夫についてまとめた初のビジネス書籍。かんき出版から3月8日(水)発売。1300円(税抜)
◆3月12日(日)福家書店新宿サブナード店にて発売イベント17:00開催
PROFILE
鈴木あきえ(すずき・あきえ)
1987年3月12日生まれ 東京都出身
04年デビュー。07年2月から「王様のブランチ」リポーター、13年5月からはリポーターを兼務する形でレギュラー出演者に。人気コーナー「買い物の達人」を担当。NHK総合「どーも、NHK」週替わりMC、メ〜テレ「フクロ☆とじ」MC、BS-JAPAN「田村淳のビジネスベーシック」レギュラー出演中。
公式ブログ
公式Twitter
取材・文/内埜さくら 撮影/おおえき寿一