竹内 力さん企画・原案・主演の最新Vシネマ「影の交渉人 ナニワ人情列伝」が満を持してDVDリリース! 作品は見どころ盛りだくさんで、早くも次回作が気になる仕上がり。あの大ヒット作「難波金融伝ミナミの帝王」のシリーズ作品数を超える予感すらさせる傑作だ。竹内さんも、気合いモード全開! 撮影時の秘話や見どころ、男として生きる道を熱く時にはジョークを交えて語ってくれました!!
各々が違う特徴を持っている現代版必殺仕事人風の作品
──竹内さん企画・原案・主演のVシネマ「影の交渉人 ナニワ人情列伝」(東映ビデオ)が今月21日発売ですね。「難波金融伝ミナミの帝王」の「萩庭貞明監督と再度タッグを組まれていますが。監督に『新しい作品を創ろう』と声を掛けて。で、どうだった?作品を観た感想は」
──面白くて、あっという間に観終わってしまいました。
「そうでしょう? オレの蜘蛛の巣に引っ掛かったな(笑)。面白くても尺が長過ぎると、間延びした印象しか残らないからね。この作品は、腹八分目。それぐらいがちょうどいいんだよ」
──劇中の竹内さんは、雰囲気が全然違いますよね。衣装のテイストも「ミナミの帝王」とは変わってますし。
「衣装はオレが選んだんだ。男性ファッション雑誌に出てくるようなテイストでって、スタイリストさんにお願いして。オレはガニ股だからモデルはできないけど(笑)『ミナミの帝王』とは別作品として観てもらいたかったから」
──リキプロジェクトが制作しているんですよね。
「そう、自分の会社。社長という立場として経費削減にも気を遣ったよ。撮影で使ったマセラッティって車は自前。これ、見どころの1つなんだよね。車を見たいがためにこの作品を観てもらって構わない。観てもらうきっかけは何でもいいんだ」
──豪華なキャストが出演していますが、これは竹内さんの人脈ですか?
「一度は一緒に仕事をしたことのある方々にお声掛けした。本に合うキャラクターの俳優さんで、かつ人柄のいい人に。たまたま、みなさんスケジュールを空けてくれて、ラッキーだったね」
──竹内さんが考える、人柄のいい人とは?
「自分を持っていて、裏切らない人だね」
──撮影で一番苦労したことは。
「とにかく雨に祟られたことだな。あとは、スタッフさんたちに申し訳ないほど撮影スケジュールがタイトだった。彼らは準備と片付けがあるから、人より早く起きて遅く寝るからね。しかも今回はオレが制作会社の社長だから、自分に文句を言うしかない。本当にもう、切腹しようかと思った(笑)」
──制作に際し、一番こだわったことはなんですか。
「ミナミの帝王は萬田銀次郎が突出してるけど、今回は仲間たちの個性をどんぐりの背比べ的にして、リキプロジェクトの面々で俳優の底力を楽しんでもらえる作りにしたんだよね。サイボーグ009のように、みんなの個性がバラバラっていう感じ。現代版の必殺仕事人っ感じかな」
──必殺仕事人といえば、長期に渡って放送されてますよね。
「シリーズ化、狙ってます(笑)。といっても、現実はそんなに甘くないからね。数字を出して利益を還元できないと、次という話は出てこないんだよね、実際問題」
──弟のRIKIさんが今月7日に、アルバムを発売しましたよね。中には竹内さんが歌った「影の交渉人 ナニワ人情列伝」の主題歌である「闇に吠えろ!」も収録されていますが。
「そうなんだよね。弟がレコード会社に貢献できたら、ヤツの給料をアップしてやろうかな(笑)」
未来像から逆算して行動を!楽して「実」は得られない
──竹内さんが芸能界に入るきっかけを教えてもらえますか。「ライブハウスでスカウトされたんだよね。オレはウエイターをしつつ酒を飲むっていう、半分遊びみたいは働き方をしてたんだけど、『この先どうしよう』と迷ってた時期でもあったから、話を受けたんだ。ただ、リーゼントをやめなければならないっていう条件があった。当時のオレとしては、そしたら自分じゃなくなる気がして、1ヶ月間悩みまくった末に」
──その後、俳優として活躍されますが長い間、テレビには出ませんでしたよね。
「あれは戦略。当時のポジションに意味を感じなかったし、中途半端なことを続けたくなかったんだよね。親には必要ないストレスをかけて申し訳なかったけど。芸能人ってテレビに出ないと、仕事をしてないと勘違いされるじゃない。周りからいろいろと言われて、辛かったと思うよ。でもオレは30歳ぐらいの頃、認知度という意味で遅咲きを目指すと決めたから、テレビに出ないのは必要な手段だったんだよね」
──それは初耳です。
「誰にでも当てはまる方法じゃないけど。オレの場合は、それが功を奏しただけ。冷めた言い方かも知れないけど、自分の人生なんだから、自分で考えて自分で悩まないと。楽して実を得ようなんて甘い! 何事も成り上がるって大変なことだと思う。なりたい未来像があるなら、逆算しないと。描いた将来のために、ムカついても我慢する。遠回りだけど今は仕方ないと踏ん張る。バカにされてもプライドを捨てて耐える。最後の最後に勝てばよし。逆算すればそういうことも考えられるでしょう。そこに耐えられないと楽な道を選ぶ。だから夢も叶わなくなるんじゃないかな」
──なるほど。勉強になります。
「オレ自身が普通の道が嫌いっていう理由もあるけどね。人がやっていないことに興味が沸くし手の平の駒にはなりたくなかったから。道は険しくて甘くはないけどね」
人間的魅力があれば選ばれる個性という武器を磨くべき
──竹内さんのようなベテランでも、道は険しいと?「そりゃあそうだよ。40歳を過ぎてからだって、思い通りにいかない時期を経験したし。でも、同じ目的を持った仲間がいるから頑張れる。オレらはまだ手探り状態だけど、這い上がって最終的にはみんなで笑おうって話し合ってるんだ。人生甘くはないから、笑うにはあと160年ぐらいかかりそうだけど(笑)。でも、今年45歳になってようやく“武器”がそろってきたから、今年あたりから小出しにしていくつもりだけどね」
──では、仕事をする上で大切にしていることは。
「仲間や仕事で関わった相手の気持ちを思いやりつつ、仕事の内容に関しては、客観的な目線で判断していく。オレも完璧な人間じゃないから、偉そうには言えないけどね。あとは、自分の感性というか勘には、小さい頃から自信を持ってるんだ。だからその勘は今後も、仕事面で試していきたいかな」
──座右の銘はありますか?
「“我道切開”。ホントは『拓』なんだけど『開』の字の収まりが良くてね。“自分の道は自分で切り開いていくぜ”って意味」
──竹内さんのように人生を謳歌するには、どうすればいいですか。
「でもこの不況で、大学を卒業しても就職が決まらない人が多いんでしょ? オレらの時代には、大学出た人なんかは何社も受かったからね。ありえないよねぇ。ちなみにオレは高卒だけど(笑)」
──そうなんです。だから若者は貯金に走っています。
「堅いねー。オレも若い頃に貯金してたら、相当貯まってたんだろうなー(笑)。でもさ、就職先が見つからないってことは、オレからすればオーディションに受からないことと一緒だよね。選ばれなくちゃ力を発揮する場所すら与えてもらえないんだから、困るのは当然。…となると、選ばれてチャンスを与えてもらうためにはどうすればいいか。う〜ん…面接で人間としての魅力をアピールするしかないよね。自分の中で人に好かれやすい部分を研磨する。で、堂々と胸を張れる個性を準備するってことかな」
──その個性は1つでいいですか?
「2つでも3つでも、多いに越したことはない。武器は何個でもあったほうがいいから。人間的な魅力に溢れていれば、選ばれるはず。挫けず頑張ってほしいね」
INFORMATION
■「影の交渉人 ナニワ人情列伝」
【INFO&STORY】
92年に第1作が発売されて以来、15年間でシリーズ合計が64作品にも及んだ「難波金融伝ミナミの帝王」。その主演・竹内力と監督・萩庭貞明が再びタッグを組んだ、ファン待望の新作が登場! 竹内が扮するのは、正義を貫き人情に厚い元検察官、通称ヤメ検。大阪ナニワの闇を斬る“交渉人”城崎竜二だ。人の弱みにつけこんだ違法な貸付を行い、借金の返済代わりに犯罪の代行を行わせる悪徳な闇金業者。そして裏で糸を引く財界人たち。そんな悪党たちに制裁を加えるため動き出す一人の男。「ミナミの帝王」の“萬田銀次郎”を凌ぐ法律の知識に加え、検察官時代に身につけた捜査テクニックと広い情報網。巨悪を暴ききれず検察官のキャリアを捨てた男が、捨てることのない正義を胸に、法と捜査に熟知したヤメ検ならではの裏の術を駆使し、“影の交渉人”として、詐欺・変装・盗聴・ハッキング・ピッキングなど、様々なトリックを駆使する犯罪プロフェッショナルたちを引き連れ、裏社会の悪に制裁を加える。この男が怒りに震えた時、萬田銀次郎を超える伝説が欲望の街・大阪に刻まれる。09年秋、企画・原案 竹内 力のさらなる<新章>が始まる!
【CAST&STAFF】
出演/竹内 力/桂ざこば/伊達みきお(サンドウィッチマン)/桑名正博/梅沢富美男/山口祥行/野村祐人/勝矢/大久保貴光/城明男/中野裕斗/アンドレ/長原茂樹/渋谷天外/ぼんちおさむ
監督/萩庭貞明
脚本/友松直之
企画・原案/竹内 力
製作・発売元/東映ビデオ
東映ビデオから10月9日(金)DVDレンタル開始、10月21日(水)
DVD発売。4725円(税込)。
(C) 2009 東映ビデオ
PROFILE
竹内 力(たけうち・りき)
1964年1月4日生まれ 大分県出身
86年映画デビュー。Vシネマの帝王と呼ばれ、主演代表作に「難波金融伝ミナミの帝王」「仁義」「岸和田少年愚連隊カオルちゃん最強伝説」などのロングヒットシリーズを持つ。近年は「バトル・ロアイヤル�【鎮魂歌】」「スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ」「大帝の剣」「ひゃくはち」「次郎長三国志」「ICHI」「釣りバカ日誌19ようこそ!鈴木建設御一行様」「激情版 エリートヤンキー三郎」などに出演し、幅広いキャラクターを好演。また、自身がプロデュース・作詞を手掛ける“双子の弟”RIKI(アールアイケーアイ リキ)が07年11月に「魁!ミッドナイト」で歌手デビュー。「エンターテイメント・シンガー」としてこれまで4枚のシングルをリリース。10月7日には、これまでの代表曲を収録した初のベスト盤的アルバム「全国制覇」がリリース。所属事務所RIKIプロジェクトの代表取締役、制作会社ギャングスターによるVシネマ作品製作総指揮、劇場公開作品のプロデュースなど多方面での活躍も目覚ましい。
公式HP
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■「影の交渉人 ナニワ人情列伝」
【INFO&STORY】
92年に第1作が発売されて以来、15年間でシリーズ合計が64作品にも及んだ「難波金融伝ミナミの帝王」。その主演・竹内力と監督・萩庭貞明が再びタッグを組んだ、ファン待望の新作が登場! 竹内が扮するのは、正義を貫き人情に厚い元検察官、通称ヤメ検。大阪ナニワの闇を斬る“交渉人”城崎竜二だ。人の弱みにつけこんだ違法な貸付を行い、借金の返済代わりに犯罪の代行を行わせる悪徳な闇金業者。そして裏で糸を引く財界人たち。そんな悪党たちに制裁を加えるため動き出す一人の男。「ミナミの帝王」の“萬田銀次郎”を凌ぐ法律の知識に加え、検察官時代に身につけた捜査テクニックと広い情報網。巨悪を暴ききれず検察官のキャリアを捨てた男が、捨てることのない正義を胸に、法と捜査に熟知したヤメ検ならではの裏の術を駆使し、“影の交渉人”として、詐欺・変装・盗聴・ハッキング・ピッキングなど、様々なトリックを駆使する犯罪プロフェッショナルたちを引き連れ、裏社会の悪に制裁を加える。この男が怒りに震えた時、萬田銀次郎を超える伝説が欲望の街・大阪に刻まれる。09年秋、企画・原案 竹内 力のさらなる<新章>が始まる!
【CAST&STAFF】
出演/竹内 力/桂ざこば/伊達みきお(サンドウィッチマン)/桑名正博/梅沢富美男/山口祥行/野村祐人/勝矢/大久保貴光/城明男/中野裕斗/アンドレ/長原茂樹/渋谷天外/ぼんちおさむ
監督/萩庭貞明
脚本/友松直之
企画・原案/竹内 力
製作・発売元/東映ビデオ
東映ビデオから10月9日(金)DVDレンタル開始、10月21日(水)
DVD発売。4725円(税込)。
(C) 2009 東映ビデオ
PROFILE
竹内 力(たけうち・りき)
1964年1月4日生まれ 大分県出身
86年映画デビュー。Vシネマの帝王と呼ばれ、主演代表作に「難波金融伝ミナミの帝王」「仁義」「岸和田少年愚連隊カオルちゃん最強伝説」などのロングヒットシリーズを持つ。近年は「バトル・ロアイヤル�【鎮魂歌】」「スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ」「大帝の剣」「ひゃくはち」「次郎長三国志」「ICHI」「釣りバカ日誌19ようこそ!鈴木建設御一行様」「激情版 エリートヤンキー三郎」などに出演し、幅広いキャラクターを好演。また、自身がプロデュース・作詞を手掛ける“双子の弟”RIKI(アールアイケーアイ リキ)が07年11月に「魁!ミッドナイト」で歌手デビュー。「エンターテイメント・シンガー」としてこれまで4枚のシングルをリリース。10月7日には、これまでの代表曲を収録した初のベスト盤的アルバム「全国制覇」がリリース。所属事務所RIKIプロジェクトの代表取締役、制作会社ギャングスターによるVシネマ作品製作総指揮、劇場公開作品のプロデュースなど多方面での活躍も目覚ましい。
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取材・文/内埜さくら 撮影/おおえき寿一