震災で家族を失った主人公が未来に辿り着く 感動のロードムービーが誕生
岩手県大槌町にある天国につながるといわれる「風の電話」。2011年に同町在住のガーデンデザイナー・佐々木格（いたる）さんが、死別した従兄弟ともう一度話したいという思いから、庭に白い電話ボックスとラインのつながっていない黒電話を設置。今では３万人を超える人が訪れている。
この電話を設置した佐々木氏による著書を原作に、『2/デュオ』で長編監督デビュー以来、『M/OTHER』を始め、『ライオンは今夜死ぬ』など日本だけでなく、フランスをはじめヨーロッパで圧倒的な評価を受けている諏訪敦彦監督が、オリジナル脚本で映画化する。
本作の主人公ハル役に、2015年よりモデルとして活躍する他、『少女邂逅』、『ブラック校則』などで主演を務める注目の女優、モトーラ世理奈。ハルと行動を共にする森尾役には、『2/デュオ』以来22年ぶりに諏訪監督とタッグを組む西島秀俊、旅の途中でハルと出会い彼女に影響を与える重要な人物たちに『Ｍ／ＯＴＨＥＲ』以来のタッグとなる三浦友和、そして、西田敏行らが脇を固める。
疎開先の広島の親戚の家を突然飛び出してしまったハル。行先は津波に流された実家・大槌町だ。所持金もなく、不安なままヒッチハイクをするがどこかわからない山奥に来てしまう。途方に暮れているところに、父親くらいの男性から食事を与えられ、電車賃も貸してもらった。またある日は、男性に絡まれているところを森尾という男性に助けられ、彼もまた家族を亡くしたことを知る。そして、いつしか福島にある森尾の実家に行き、森尾の父が被災した時の話を聞くのだった…。
2020年１月24日より、全国ロードショー
【キャスト】モトーラ瀬理奈、西島秀俊、西田敏行、三浦友和
【スタッフ】監督／諏訪敦彦
【その他】2020／日本／２時間19分
公式HP
(c)2020映画「風の電話」製作委員会
日本のHipHop界の寵児・SEEDAの名盤を 注目の新進俳優・笠松将がスクリーンに投影
幼少期、ロンドンで育った吉田は、日本に馴染めず高校生活を送っていたが、あるときHipHopと出会う。自分が表現できる場所や仲間と出会い、海外での活躍を目指す姉との約束を胸に、練習をしながらストリートではドラッグディールで実績を積んでいく。だが、現実の厳しさに晒されて夢から逃げる吉田は、ついに逮捕されるはめに。その先に待っていたのは、最愛の姉との別れだった。
2020年１月17日より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか、全国ロードショー
【キャスト】笠松将、大西礼芳、岡本智礼、中村織央、光根恭平、花沢将人、MAX、サンディー海、木村圭作、紗羅マリー、西原誠吾、飯田基祐、つみきみほ、ほか
【スタッフ】監督／土屋貴史
【その他】2019／日本／１時間54分
公式HP
(c)2019「花と雨」製作委員会
激しい戦争の下に生きる子供を描いた 悲しくも美しい胸を打つアニメーション
2001年アメリカ同時多発テロ事件後のアフガニスタン、カブール。11歳のパヴァーナは、お話を作って家族に聞かせるのがとても上手な女の子。しかしある日、父がタリバンに捕まり、パヴァーナたちの暮らしは一変。女性一人での外出が禁じられているため、パヴァーナは髪を切り“少年”になって、一家の稼ぎ手（ブレッドウィナー）として町に出る。彼女が目にした新しい世界とは。
12月20日より、YEBISU GARDEN CINEMAほか、全国順次ロードショー
【声の出演】サーラ・チャウディリー、ソーマ・チハヤー、ラーラ・シディーク、シャイスタ・ラティーフ、カワ・アダ、アリ・バットショー、ほか
【スタッフ】監督／ノラ・トゥーミー
【その他】2017／カナダ・アイルランド・ルクセンブルク／１時間33分
公式HP
(c)2017 Breadwinner Canada Inc./Cartoon Saloon (Breadwinner) Limited/ Melusine Productions S.A.
短編映画『SIGNATURE』が高い評価を受けた 近浦啓監督の長編映画デビュー作
技能実習生として来日するも、劣悪な職場環境から逃げ出し、不法滞在者となった中国人チェン・リャン。彼は他人になりすまし、蕎麦屋で働き口を見つける。蕎麦屋の主人・弘は、息子との関係も悪く心に孤独を抱えていた。厳しくも温かい弘に父を重ねるリャンと、彼の嘘を知らず情を深めていく弘。リャンを追う警察の手が迫ったその時、二人はお互いのためにある決断をする。
2020年１月17日より、新宿武蔵野館にてロードショー
【キャスト】ルー・ユーライ、藤竜也、赤坂沙世、松本紀保、バオ・リンユ、シェ・リ、ヨン・ジョン、塚原大助、浜谷康幸、石田佳央、堺小春、占部房子
【スタッフ】監督・脚本・編集／近浦啓
【その他】2018／日本・中国／１時間56分
公式HP
(c)2018 CREATPS / Mystigri Pictures
