「第13回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを獲得、今は女優として躍進中の吉本実憂さんが主演する映画『レディ in ホワイト』が11月23日に公開。物語の舞台はブラック企業。吉本さん演じる如月彩花が猛毒フレッシャーズ女子として波岡一喜さん演じるパワハラ三昧の上司、松山から与えられる苦難に果敢に挑戦していく。彩花を演じたことで自身に変化が訪れたという理由や、仕事・人生のターニングポイントetc.を聞いた。
1シーンに1ポイント入れて
イラッとする芝居を常に意識
──演じた如月彩花に対して吉本さんはイラッとしたり、羨ましいと感じる部分があったとか。「彩花は相手が怒ったら萎縮せず、ブラックユーモアで返すコなんです。人によっては成立しないような言葉をハッキリと言うので、あの感性が羨ましいと思いました。ただ、客観的に見て彩花という人物が近くにいたら、イラッとくると思います(笑)私は久住小春ちゃんが演じている相川來未役の立場で彩花を眺めていたので、いかに人をイラッとさせられるかを考えながら演じていました」
──確かにイラッとしました!
「実は、リハーサル期間が4日間ありましたが、3日目まで彩花が自分の中に入ってこなかったんです。台本のままにまともな女の子として演じてしまった自分がいて、『この演じ方でこの作品が活きるだろうか?』と、自問自答しました。大塚監督は私の気持ちにリンクしてくださっていたみたいで3日間、2人でドンヨリしていたのですが(笑)4日目に『もういいか』といい諦め方をしたら、すんなりと入ってきて。結果として、かなりぶっ飛んだ彩花を演じることができました」
──演じる上で意識した点は。
「監督にも言われたのですがワンシーンにワンポイント。1つのシーンの中で絶対に1つは変なことをしようと決めていました。日に日にレパートリーが減っていくので苦戦しましたが、何とかプランを捻出していました。あとは個人的な感覚ですけど、彩花って大塚監督なんです。だから撮影中は、監督の動きを見て反映させていました」
──波岡一喜さん演じる松山翔平とのバトルも見応え抜群!
「パワハラ三昧のひどい上司なんです。怒鳴り合うシーンは台本では4~6行と短かったのですが、カットが掛からないから続けるしかなくて(笑)使って頂けてうれしかったのは最後の『聞こえねえよ!』『聞こえていますよね』というセリフ。アドリブなんです。お互いに負けるわけにはいかないシーンで、一応、松山さんには従うけれど、彩花はまだ反抗心を持っている、という心情を大切に演じました」
日常にスパイスが入る話です
演じて恥を捨てられました!!
──そんな彩花にとっては就職がターニングポイントですが、ご自身の仕事の分岐点は。「一番は(第13回全日本国民的美少女)コンテストに出演させて頂いたことですが、二番目を挙げるならドラマ『クズの本懐』で、主演の安楽岡花火役を演じさせて頂いたことです。漫画が原作だったので、役に合わせて髪を30センチほどバッサリと切ったんです。ここまで短くしたのは小学生以来。初心に返るというか、人と自然体で接することができるようになって、ナチュラルに生きるきっかけになりました。自然体で生きるようになったら『明るくなったね』『今のほうが好き』と言ってくださる方が増えたんです」
──彩花を演じたことでも変化はありましたか?
「とことん恥を捨てることができました。今まではカッコ悪さに恐怖心があったんですけど、『完成したものがいいならそれでいいじゃないか』と、思えるようになったんです。踊りまくる場面も2年前だったら恥ずかしくてできなかったんですけど、いいタイミングで彩花を演じることができたと思っています」
──黒澤はるかさん演じる、パチンコ好きのネイルサロン経営者とのやり取りも、それで成立したシーンかと。
「あのやり取りもぜひ観て頂きたいです。私がビシバシ鍛えられた大塚監督の『罪の余白』でもワンシーンだけご一緒させて頂いたのですが、リハーサルでもぶっ飛んでいたのに、本番ではさらにパワーアップしていて驚きました(笑)劇中に出てくるピンク色のペンも、黒澤さんの自前なんです。黒澤さんが演じた純さんの意見を彩花が真摯に捉えるのは傍からみたら『え?』と思うかもしれませんが、純さんの言葉は彩花が悩んでいる現状を抽出しているかのようで、惹きつけられて本気で泣いてしまいました。完成作品を観ても、変なシーンだな、とは思いますけど(笑)黒澤さんと私に挟まれた、矢本(悠馬)さんが演じた猪瀬くんの表情もメチャメチャ面白いんです。この映画でまともな人間は猪瀬くんだけ。ほかは全員、クレイジー(笑)日常に少しスパイスを入れたようなお話なので、ぜひ観て下さい!」
INFORMATION
■映画『レディ in ホワイト』
INFO&STORY
親の資産で何不自由なく育ってきた如月彩花(吉本実憂)は、新卒でホワイト企業と思って就職した会社で、パワハラ全開の上司・松山翔平(波岡一喜)と巡り合う。部下を奴隷のように扱うゲスな上司によって、今までにない屈辱を味わう日々に怒り心頭。しかし、そんな彩花もまた敬語は使えず、指示には従わず、バッチリと決めた白いスーツ姿で、周囲から厄介者の新人として扱われていた。そんなある日、彩花の父の会社が倒産し、ゲス上司の嫌がらせに加え、会社の命運を担うプロジェクトまで任され…。クズな新入社員とゲスな上司が繰り広げる社内バトルを描いたコメディ。
CAST&STAFF
出演/吉本実憂・波岡一喜・矢本悠馬・笛木優子・宮川浩明・國本鍾建・中島広稀・久住小春・黒澤はるか・小山田サユリ・いとうまい子・利重剛・吹越満
監督/大塚祐吉 脚本/能登秀美
配給/太秦
公式HP
11月23日(金・祝)よりユナイテッド・シネマ アクアシティお台場、ミッドランドスクエアシネマほか全国順次公開
(C)テレビ大阪サービス
PROFILE
吉本実憂(よしもと・みゆ)
1996年12月28日生まれ 福岡県出身
12年に「第13回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを受賞し14年、ドラマ「獣医さん、事件ですよ」で女優デビュー。映画出演作は『ゆめはるか』『罪の余白』『HiGH&LOW THE RED RAIN』など。「KitaQ首都圏PRアンバサダー2018」に就任し、1月18日公開の映画『めんたいぴりり』にも出演する。
公式Twitter
公式Instagram
■映画『レディ in ホワイト』
INFO&STORY
親の資産で何不自由なく育ってきた如月彩花(吉本実憂)は、新卒でホワイト企業と思って就職した会社で、パワハラ全開の上司・松山翔平(波岡一喜)と巡り合う。部下を奴隷のように扱うゲスな上司によって、今までにない屈辱を味わう日々に怒り心頭。しかし、そんな彩花もまた敬語は使えず、指示には従わず、バッチリと決めた白いスーツ姿で、周囲から厄介者の新人として扱われていた。そんなある日、彩花の父の会社が倒産し、ゲス上司の嫌がらせに加え、会社の命運を担うプロジェクトまで任され…。クズな新入社員とゲスな上司が繰り広げる社内バトルを描いたコメディ。
CAST&STAFF
出演/吉本実憂・波岡一喜・矢本悠馬・笛木優子・宮川浩明・國本鍾建・中島広稀・久住小春・黒澤はるか・小山田サユリ・いとうまい子・利重剛・吹越満
監督/大塚祐吉 脚本/能登秀美
配給/太秦
公式HP
11月23日(金・祝)よりユナイテッド・シネマ アクアシティお台場、ミッドランドスクエアシネマほか全国順次公開
(C)テレビ大阪サービス
PROFILE
吉本実憂(よしもと・みゆ)
1996年12月28日生まれ 福岡県出身
12年に「第13回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを受賞し14年、ドラマ「獣医さん、事件ですよ」で女優デビュー。映画出演作は『ゆめはるか』『罪の余白』『HiGH&LOW THE RED RAIN』など。「KitaQ首都圏PRアンバサダー2018」に就任し、1月18日公開の映画『めんたいぴりり』にも出演する。
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撮影◎おおえき寿一 取材・文◎内埜さくら
スタイリスト/山本隆司 メイク/小嶋絵美
スタイリスト/山本隆司 メイク/小嶋絵美