成田「ずっと目指してきたのはPRIDE、ハイロウズ、ももクロちゃん。ジャンルは違うけど高揚感は一緒だなって」
大内「行動はメチャクチャだけど、筋は通ってる。必要なことしかやってないですから」
青森のロックフェスから生まれたTHE 夏の魔物がファーストシングルを発売&初の東名阪ツアーが決定!単なる改名ではなく新たな“結成”だという。バンドに今、何が起きているのか。中心メンバーの成田大致さん、大内雷電さんに聞いてみた! !
今回は改名じゃないんです“結成”なんですよ!
──今回はTHE 夏の魔物として再スタートですが、心境はいかがですか?成田「よく勘違いされるんですけど、改名じゃないんです。“結成”なんです。今回のシングルはファーストシングルになります。ザ・ブルーハーツからザ・ハイロウズになった感じですね。ヒロトさん、マーシーさんという主軸は変わってないのと一緒というか」
──THE 夏の魔物も、メンバーは変わってないけど、中身とかスタンスが変わったと。
大内「よりロック、音楽に集中してるっていう感じですね」
成田「そこも誤解されがちなんですよ。いまだに『音楽やってないでしょ』とか『プロレスやってるんでしょ』って思われてて」
──確かに、前身ユニット時代はイベント全体がストーリー仕立てになってたり、ステージでプロレスやってましたよね。メンバーにはレスラーのアントーニオ本多さんもいますし。
大内「もともとプロレスが好きだし、特撮もアニメも好き。そういうのを全部詰め込んできたんですよね」
成田「だけど、本来やりたかったのは音楽なんで。曲が増えてきて『音楽だけでいけるじゃん!』と気づいちゃったんですよ。そこで『THE』だなと。THEがついてたらロックバンドだなって誰でも分かるじゃないですか」
大内「確かに(笑)」
ファンがペンライト振ってるバンドなんてほかにはいない
──これまで紆余曲折ありまくりでしたけど、単に「THE」がついたというだけじゃなく、音楽をしっかり届けるぞという意思表示なわけですね。大内「いろんなエンターテインメントを吸収してきて、そのアウトプットを音楽っていう形に一本化したっていうんですかね。それが自然な流れだと思います。曲を作って、歌うという」
成田「シンプルにいきたいなって。発想が引き算になってきましたね。昔は足し算でいろんな要素を詰め込んでましたけど」
──今は真正面からライブをやってますよね。そこで面白いのが、引き算した結果としても、アイドル出身のメンバーがいるしファンがサイリウム(ペンライト)を振ってるっていう。
成田「ファンがペンライト振ってるロックンロールバンドなんてほかにはにいないじゃないですか。魔物チルドレン(THE 夏の魔物ファンの総称)のみなさんは毎回ウリャオイしてくれて嬉しいです」
大内「新メンバーの(麻宮)みずほちゃんはずっとアイドルをやってきたんですけど、一緒にレコーディングやライブをやってみたら、THE 夏の魔物にもスッとなじめたんですよ。普通のロックバンドだったら、そうはなってないなと思いますね」
成田「俺がずっと目指してたのは(格闘技イベント)PRIDEとハイロウズとももクロちゃん。ジャンルは違うけど、高揚感って意味では一緒だと思ってて。それを追い求めてきた結果、ロックバンドでありつつファンがペンライト持ってる状態になりましたね。俺たちにしかできない形ですよ」
とにかく曲を聴いてライブを見たら一発で伝わるはず!!
──ロック側から見てもアイドル側から見ても異色だけど、それでいいんだと。BELLRING少女ハートを卒業したばかりのみずほさんがサプライズ加入したことも波紋を呼びましたが……。成田「勘違いしてほしくないんですけど、みずほちゃんもしっかりと自分の意思で決断しましたしその辺はメンバー全員で守ってあげたいです。自分としてはこれまでも真面目にやってきたつもりなんですけど……うまくみんなに言葉にできてこなかったというか。説明不足なせいで、アクションがあるとすぐに成田は破天荒だとかメチャクチャな人間だって言われるんですよ」
大内「側から見たらメチャクチャに見えるかもしれませんが、どんなときも筋は通ってるんですよね。彼(成田)の中にビジョン、みんなに見せたいものがしっかりあって、それを基に行動しているので。すべては『いいものを作るため』っていう芯があってのことです。THE 夏の魔物の結成やメンバーの加入にしても、絶対に必要なことだったと俺も思っています」
成田「メンバーは誰でもいいわけじゃないですからね。信頼してるメンバーとしか音は出せません」
──成田さんロックンローラー、大内さんは特撮オタク。泉茉里さん、麻宮みずほさんはアイドル、塚本舞さんはグラビア、鏡るびいさんはオーディションで入ってきて、アントン(アントーニオ本多)さんはプロレスラー。個性はバラバラすぎますけど、全員、必要な人たちだと。
成田「今回のシングル、カップリングの『over the hill』はアントンさんの作詞なんです。ロックでポエジーな部分を持ってる方なので、それをもっと世間に知ってほしいと一アントンマニアとしても思っています」
大内「ちなみに曲は、成田大致が17歳の時に作ったものがベースになってます。そういう意味でも原点に戻ってきたなと」
──シングルのリード曲『僕と君のロックンロール』はタイトルからして直球で、新たな代表曲になりそうです。勢いがあるし、バンドの決意表明にもな ってますよね。
成田「俺としては自分たちにとっての『リンダリンダ』を作るつもりでしたから」
──ももクロでいうと『走れ!』ですか。
成田「そういう位置付けのライブのハイライトで演る曲を作りたくて」
大内「今はとにかく曲を聴いてほしいし、ライブを見てほしいっていう気持ちが強いですね。THE 夏の魔物がどんなバンドかっていうのが、今の自分たちを見てくれれば一発で伝わると思うので」
■ファーストシングル『僕と君のロックンロール』
INFO
でんぱ組.incやチームしゃちほこなどの楽曲を多く手がける浅野尚志が作曲、『Chai Maxx』『GOUNN』などももクロ楽曲を多数手がけている只野菜摘が作詞を担当。Gt.越川和磨(ex.毛皮のマリーズ、THE STARBEMS)、Key.ハジメタル(ex.ミドリ)参加。Mamono Recordsから3月15日発売。
ライブ情報
『THE 夏の魔物登場!!!TOUR 名古屋初ワンマンGIG 〜MAIPUNI FINAL COUNT DOWN〜』
日時:2月17日(金) 会場:池下CLUB UPSET
『THE 夏の魔物登場!!!TOUR 大阪初ワンマンGIG 〜MAIPUNI FINAL COUNT DOWN〜』
日時:2月24日(金) 会場:心斎橋CONPASS
『THE 夏の魔物登場!!!TOUR特別編ALL MY LOVE FOR YOU〜塚本舞卒業記念スペシャル〜』
日時:3月17日(金) 会場:新宿MARZ
『THE 夏の魔物登場!!!TOUR FINAL 6人体制初ワンマンGIG』
日時:3月18日(土) 会場:新宿MARZ
PROFILE
ロックフェス「夏の魔物」の主催者である成田大致によって、2017年1月6日に新たに結成された7人組ロックンロールバンド。メンバーは成田大致、泉茉里、塚本舞、麻宮みずほ、大内雷電、鏡るびい、アントーニオ本多。3月15日に浅野尚志作曲、只野菜摘作詞によるファーストシングルリリースが決定。
公式HP
公式Twitter
INFO
でんぱ組.incやチームしゃちほこなどの楽曲を多く手がける浅野尚志が作曲、『Chai Maxx』『GOUNN』などももクロ楽曲を多数手がけている只野菜摘が作詞を担当。Gt.越川和磨(ex.毛皮のマリーズ、THE STARBEMS)、Key.ハジメタル(ex.ミドリ)参加。Mamono Recordsから3月15日発売。
ライブ情報
『THE 夏の魔物登場!!!TOUR 名古屋初ワンマンGIG 〜MAIPUNI FINAL COUNT DOWN〜』
日時:2月17日(金) 会場:池下CLUB UPSET
『THE 夏の魔物登場!!!TOUR 大阪初ワンマンGIG 〜MAIPUNI FINAL COUNT DOWN〜』
日時:2月24日(金) 会場:心斎橋CONPASS
『THE 夏の魔物登場!!!TOUR特別編ALL MY LOVE FOR YOU〜塚本舞卒業記念スペシャル〜』
日時:3月17日(金) 会場:新宿MARZ
『THE 夏の魔物登場!!!TOUR FINAL 6人体制初ワンマンGIG』
日時:3月18日(土) 会場:新宿MARZ
PROFILE
ロックフェス「夏の魔物」の主催者である成田大致によって、2017年1月6日に新たに結成された7人組ロックンロールバンド。メンバーは成田大致、泉茉里、塚本舞、麻宮みずほ、大内雷電、鏡るびい、アントーニオ本多。3月15日に浅野尚志作曲、只野菜摘作詞によるファーストシングルリリースが決定。
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取材・文/橋本宗洋 撮影/熊代紀章