著書「ハダカの美奈子」が23万部を超えるベストセラーに、テレビ番組では背中全面に入ったタトゥーの除去を告白するなど、話題を振りまき続けるタレント美奈子さん。彼女と６人の子どもたちに加え、美奈子さんの友人でシンガーソングライターのレイチェルさんが出演するDVD『ビッグマミィ～美奈子ファミリーの休日～』が発売中だ。本作でのキャンプの合間に、子育てや自身の未来などについて語っているが、小誌ではそこに隠された苦悩についても語ってもらった。
──作品内で美奈子さんは「もっと子どもがほしい」と語っていましたよね。驚きました。その真意とは？
「新たな出会いがないのであくまでも希望ですけど、チャンスがあればまだまだ産みたいですね。子育てが大変なのって３人目ぐらいまでで、４人を超えるとどんどん楽になるんですよ。これは（林下）清志さんとも同じ意見なんですけど、人数が増えれば増えるほど『これ以上は手をかけられない』と諦めもつきますし、上の子たちも面倒を見てくれますしね。ただ、私が子どもにガーッと怒るタイプなので、子どもたちの逃げ場所になってくれるような人じゃないと難しいかもしれません（笑）」

──美奈子さんの素が垣間見えます。
「このＤＶＤは本当に普段の生活そのままで、そこにスタッフさんとレイチェルが入っているだけですから。ただ、子どもたちを久しぶりに自然の中で遊ばせてあげられたことは、私にとっても幸せでした。今まで田舎でしか暮らしたことがないので、（ロケ地の）長瀞に、本気で住みたいと思いましたもん。ロケに行って改めて感じましたけど、東京は働く場所であって、暮らす場所としては私には不向きなんです。やっぱり、子育てをするなら小豆島が最高なんだなって。今年初めて東京の冬を経験してるんですけど、この突き刺さるような寒さ、耐えられそうにありません…（苦笑）」

──子どもの教育方針についても語っていますね。美奈子さんは「勉強しろ」と言ったことがないとか。
「私自身、勉強が嫌いで嫌々通わされていた塾の月謝を、別のことに使い込んだ経験があるんです（笑）だから人間って自ら『やらなくちゃ』と思わないと動かないんだな、と。私は昔から居酒屋を開きたくて、そのためには調理師免許が必要なんですけど、中卒だから諦めてたんですね。でも、受験してみたら意外と簡単で、２００人受験した中の半数の合格者に自分が入ってた。それが28歳頃のことですから、人間はやる気次第でどうにでもなる、年齢は関係ないってことを、身をもって体験したんです」

──本作をオススメしたい人は？
「独身の方なら家族っていいものだと感じてもらえますし、子育て中の方には共感できる点が多いと思います。あとは私より上の世代で大家族で子育てをした方に、懐かしんで頂ければと」

──13年は大忙しの１年でしたね。
「人生の半分を子育てに費やしてきたド素人ですから、精神的にも肉体的にも嵐に巻き込まれたような１年で、ついて行くのがやっと。こんなに働いたのは初めてで、へこたれそうなことも、いっぱい経験しましたし。だけど、働く私の背中を子どもたちが見ているから、今年はもっとちゃんとしないと！　東京に出て来てからヤケ食いしてリバウンドしたので体重も元に戻さないと（笑）」

──お子さんたちのためにも仕事を頑張らないと、ですね。
「察する力に長けているから、私が楽しくないと子どもたちも笑顔にならないので、自分自身も楽しみますよ。子どもたちのためだけに、なんてキレイごとは言いません。それに、好きなことを仕事にするって、一番素敵な人生だと思うんですよね」

──では、今の仕事が美奈子さんのやりたい仕事だ、と。
「それを聞きますか（笑）う～ん…そうですね。上の子が４月から中３で受験を控えてますし、子どもたちを食べさせて行くためにも頑張りたいですね」