映画界の奇才・井口昇監督が80年代の映画アイドルを再生・復活させるべく組んだアイドルグループ・ノーメイクス主演の映画『ゴーストスクワッド』が公開中だ。無残に殺されてしまった幽霊少女が巻き起こす復讐劇ではあるが、クスリと笑えるシーンも豊富。今回はメンバー3人にご登場頂き、作品の裏話やプライベートまで語ってもらおう!!
──台本を読んだ時の感想は。
柳「私が演じたリカはストーリーテラーのような役割を果たすので最初は不安でしたが、井口（昇）監督がくれたラブレターだと思って演じました」

神門「前作の『キネマ純情』より各キャラクターの色が濃いですし、前作から１年半ほど時間が経って、新たな課題を与えられたような気もしたんです」

上埜「実際に起きた凶悪事件をベースに描かれていて、私たちは被害者を演じているんです。作品としてはもちろん、役者としても挑戦の多い映画になるだろうという印象を受けました」

神門「一方でコメディの要素も含まれているので、シリアスなシーンとのギャップを出す必要もありました」

──井口監督は現場ではどんな演出をするのでしょうか。
神門「監督みずからがお芝居をしながら指導してくださるんです。キスシーンも全部」

上埜「撮影に入ると眼光が鋭くなるイメージがあります」

柳「カメラが回っていない時は私たちのガールズトークにも混ざってきてくれるんです」

神門「監督が誰よりも女子っぽいかもしれません（笑）」

上埜「美味しいものやスイーツも一番詳しいんですよ」

──今回も女子同士のキスシーンが満載ですね。
神門「私たちにとってキスシーンはアクションなんです（笑）」

上埜「ずいぶん激しくキスしていますからね、前作よりも（笑）」

柳「かなり濃厚なので、見どころのひとつだと思います」

上埜「撮影前に差し入れで頂いた餃子をキスシーンの前だっていうのに全員で食べました（笑）『みんなで食べれば怖くない』と言い合いながら」

神門「そしてしっかりと歯磨きをしてから臨みました」

──神門さんの水着シーンを楽しむ男性も多いかと。
神門「そうおっしゃって頂けるとやった甲斐があります（笑）監督の中では重要なシーンだったらしく、本編の２倍以上の長回しをしたんです。カメラ横にいた助監督さんも『いつまで撮るのかな』という感じで、私も長い上にドアップで胸やお尻を舐めるように撮られ続けて戸惑いました（笑）」

──楽しかったシーンは？
上埜「なべやかんさんの股間を殴る場面です（笑）ごめんなさいと思いつつ一番楽しかった」

柳「私は…ないなぁ（笑）挙げるなら、お弁当を１人で食べている時にみんなに見つめられる場面かもしれません」

神門「犬になるシーンが楽しかったです。なりきっていたのであまり覚えていないんですけど、鳴き声も全部自分で演じました」

──ストーリーになぞらえた質問も。みなさんが取り憑かれてしまうほど夢中なものは。
神門「私はモノ作りです。頂いたお花をドライフラワーにして髪飾りにしたり、ランジェリーのボトムをデザインしてミシンで縫ったりもしています」

柳「私はPOLYSICSというバンドが大好きで、仕事がない限りはライブに行っています」

上埜「仕事と好きなことがグレーゾーンになってしまいますが、私は舞台を観るのも出演することも大好きです」

──最後に映画の見どころを。
柳「タイムリーなテーマですし、辛いことや苦しいことを抱えている人が観たら、人生が少し変わるかもしれない作品です」

神門「観た人は何かしら感じるものがある作品だと思います。劇場でグサッとえぐられるような衝撃を受けてほしいです」

上埜「復讐がテーマではありますが、最後には観ている人も心が救済されるので、映画を観て“心の洗濯”をして下さい！」