クラウドファンディングで制作資金を募ったドラマCD『めぐる季節のなかで～春夏秋冬～』が好評発売中だ。王道のラブコメに切なさあふれる少女たちの気持ちの交差、肝試しなど、魅力あふれる４作が集結。声優として出演した優月心菜ちゃんと、青山ひかるちゃんの２人が、作品になぞらえた中学生時代の秘話も披露。ちょっとした怪談も…！
──優月さんはすでに声優としてもご活躍中ですが、青山さんは本作で声優デビューなんですよね。
青山ひかる（以下、青山）「声優を目指して長崎から上京してきたから、このお話を聞いた時はやった！　念願の夢が叶う！　と思うとうれしくて仕方なかったです」

優月心菜（以下、優月）「実は作品のキャスティングには裏テーマがあって元アイドルの方々に出演して頂いているんです。國府田マリ子さん、宍戸留美さん…現役アイドルは誰にするかという話になった時、私の中でひかるちゃんが即、思い浮かんだんですよ」

青山「師匠ありがとうございます。一生ついていきます（笑）」

──もともとお二人は知り合いだったんですか
青山「テレビ番組や撮影会で一緒になる機会は何度かありました。オタク同士って同じ匂いがするから分かるんですよ（笑）」

優月「で、話してみたらやっぱりアニメのことで盛り上がって」

青山「ほかのアイドルと控室が一緒になっても、私たちだけ雰囲気が違うんですよ、いつも」

優月「２人で隅っこにいて、オドオドしてるんだよね（笑）」

──作品は春夏秋冬の４作品で構成されていますが、出演作のストーリーは？
優月「私が出ている『夏～夏★不思議ミステリー～』は、仲良し３人組と１人の転校生が肝試しをする話で、私の実体験なんです。私は転校生役を演じているんですけど、実体験では私は転校生ではなく、磯部恵子さんが演じた瀬尾かれんなんです」

青山「私が演じた池田舞はブラコンで、『冬～ラブラブパニック～』は王道のラブコメです。初めてが王道で興奮しました」

優月「舞の顔はつり目でひかるちゃんに似てるでしょう？　似てたほうが演じやすいから、あえて寄せて描いて頂いたんです」

青山「確かに演じやすかった！」

──作品は「春・冬」「夏・秋」で分けてリリースされますが、それぞれの魅力を教えて下さい。
青山「それは…全作の編集に関わった優月さん、お願いします（笑）」

優月「春は咲かない桜の木の下で出会った少女２人が惹かれ合う、非現実的なお話です。冬はひかるちゃんが演じた舞が、兄への想いをどう伝えるかが魅力です。秋の舞台は後夜祭なんですけど、女の子が１人死んでしまうので悲しい物語で、夏はホラーだけどちょっと面白いドタバタギャグです。全部テイストが違うから、２作とも聴いてほしいです。あと、４作には共通テーマがあって、ひかるちゃんの役以外は全員、中学生なんです。聴いて頂くと当時の青い思い出に浸ることができると思います」

──ちなみにお二人の中学時代は。
優月「私すでにオタクでしたけど尖ってました。クラスメイトを登場人物にした恋愛漫画を描いて、メルマガ発信してました」

青山「発信って、どうやって？」

優月「こんな物語を描いたんだけど読みたい？　って聞くの。で、どんどん人数を増やす」

青山「それ本当の口コミじゃないですか。すごい！　私はバドミントン部に所属していて、上下関係が厳しい超体育会系の中学生でした。でも私ＫＹだから、先輩が嫌な空気を出すと平気でぶち壊してましたけど」

──もうすぐ夏なので、夏作品になぞらえて怖い話があれば。
優月「チャットのお仕事をするために、エレベーターで某ビルの４階に行こうとしたんです。そうしたら２階で人が乗って来て、なぜか４階でエレベーターが止まらず７階に着いて、その人が降りていきました。あの人、人間じゃなかった気が…」

青山「えっ、私そのビル知ってるんですけど！　怖い!!」

優月「怖いと思うと近寄ってきちゃうんだって」

青山「怖い、怖い、怖い！　今日眠れないかも…イジワルしないで下さ～いよ（泣）」