File.69　中山百合子プロ

──プロを目指した経緯は？
「大学時代、友達から三麻に誘われたんですが、負けず嫌いなので勝てないのが悔しくて。ルールや役を覚えた２ヶ月後に、１人で雀荘へ行きました。フリー雀荘は怖いという男性が多いんですけど、女性は私を含め、度胸がある人が多いんでしょうね。その後大学２年生の頃、夏休み前のバイトの面接で落ちまくって（笑）ようやく受かったのがこのお店でした。卒業後は引っ越し会社の受付に就職したんですけど、朝が早い業種で。７時が始業なので、起きるのは毎朝５時半。そして、終わるのは20時か21時。でも、これだけ長時間働くのであれば雀荘に戻って好きなことを仕事にしたほうがいいと、このお店に就職し直しました。そこから『ガチンコ麻雀道』という、勉強しながらプロを目指す番組に出演したんです。半年間ほどは、人生で一番勉強しました（笑）」

──中山プロのキャッチフレーズは、「雀怒ダルク」だそうですね。
「麻雀は真剣勝負なので、怒った顔のようになってしまうんです。ほかの女流プロはかなり可愛い表情で打っていると思いますね。メディアで打つ時は口角を上げて涼しげな顔つきでいたほうがいいのかもしれませんけど、私は闘争心むき出しでいいと思っています。勝負ごとなので、勝つことが最優先ですから」

──そのカッコいい潔さにひかれる男性ファンも多いと思うので、好みのタイプを教えて下さい。
「お金の価値観が合う人です。具体的には『５万円あったら何に使う？』という答えが合う人がいいですね。私、かなり貯蓄が好きなんです。だからこそ、将来のことをきちんと考えてお金を使える人が理想です。あとは、清潔感も大事だと思っていて。この２つを兼ね備えていてくれる方なら、年齢差は気になりません。50代以上の男性でもＯＫだと思います。最近は、年上の男性好きな女性が増えていて、私もその１人です」

──中年男性には喜ばしい限りです！しかも最近は、お弁当作りにハマッているんですよね。
「自分用のお弁当作りにハマッています。具材を作るのが楽しいのはもちろん、お弁当箱に美しく詰め切ると達成感を覚えるんです。インスタはお弁当写真で埋め尽くされています。お弁当を恋人に作ったら、喜んでもらえるでしょうか？」

──大喜び確定です！　最後にプロとしての目標をお願いします。
「私がプロになった理由は、それまで実績を積み上げてきたプロや、強い女の子と戦いたかったからなんですけど、今後はリーグ戦を頑張っていきたいです。男女混合の雀王リーグと女流雀王戦の両方に出場しているので、両方の成績をよくしていきたい。この会社で正社員としてもう１段階上の、副店長と同ランクぐらいの、チーフトレーナーという役職も目指したいです」

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